カセットテープレコーダーからの移行にはこれしか無い!?カセットテープレコーダーそっくりのICレコーダー、「RR-SR30」
概要
Panasonicから2014年10月17日に発売された、カセットテープレコーダーそっくりのICレコーダー「RR-SR30」を紹介します。
ICレコーダー「RR-SR30」の外観
側面その1
「ヘッドホン出力端子」と、「外部マイク/ライン入力端子」があります。内蔵マイクを使用して録音する以外に、この入出力端子を使って本機から他機器へ、他機器から本機へ、それぞれ録音ができます。但し、それを行うためには機器同士を繋げるオーディオコードが必要ですが、付属はしていません。
側面その2
メニューボタンと消去ボタンがあります。
側面その3
LとRと書かれた内蔵ステレオマイクがあります。
側面その4
電源(ホールド)スイッチがあります。電源を「入」にしたまま、停止状態で30分経過すると自動的に電源が切れます。
消し忘れしても、電池が消耗されることはありません。
ストラップ取り付け穴
上記写真の赤色の線は例として付け足しました。
表面
内臓スピーカーは、モノラル再生です。ステレオ再生するためにはヘッドホン(付属していません)が必要です。とはいえモノラル音質でもカセットテープよりは音質が良いです。
ステレオ音質で録音するか、モノラル音質で録音するかは設定で選べます。勿論、たとえステレオ音質で録音してもスピーカーから流れる音質はモノラル音質です。本体に録音できる時間はステレオ音質(標準モード)なら90時間、モノラル音質(長時間モード)なら180時間です。
裏面
電池を入れる部分が膨らんでいます。
電池をセット
単4電池2本が必要です。
写真ではアルカリ電池を入れてありますが、「RR-SR30」が入っていた箱の中にお試し用の単4マンガン電池が2本入っていました。
実際に電池を入れてみましたが、蓋は殆ど力を使わずに開けることが出来ました。
電池交換で思い出しましたが、「RR-SR30」に初めて電池を入れる時は時計合わせをしなければいけません。
それ以後は交換の時に、電池を抜いてから10分以内であれば、時計の設定は保存されます。
これは、どういうことかというと、例えば2015年3月28日午後11時0分0秒に電池を抜いて5分後(←10分以内だからセーフ)に電池を入れれば勝手に2015年3月28日午後11時5分0秒になってくれてます。
初回のように手動で時計合わせをしなくてよいです。
電池を抜いたら時計合わせやり直しというわけではないんですね。
ポイントは新しい電池を手元に置いた状態で古い電池を交換するということです。
平らな場所に置いた
マイク側が斜め上を向きます。
画面紹介
再生中(スレレオ音質で録音したもの)
写真ではわかりませんが、歯車が反時計回りにゆっくりと回転しています。
ちなみに、早送りするときは、歯車が反時計回りに高速回転します。
巻き戻しするときは、歯車が逆向き(時計回り)に高速回転します。
カセットテープレコーダーを使い慣れた方にはわかりやすいと思います。
再生中(モノラル音質で録音したもの)
歯車の話はこちらでも同じです。「長時間」の文字が見えます。「RR-SR30」ではモノラル音質を長時間モードと呼んでいます。
録音中(ステレオ音質で録音)
歯車が反時計回りにゆっくりと回転しています。録音ボタンのライトが赤く光っています。
録音中(モノラル音質で録音)
歯車が反時計回りにゆっくりと回転しています。「長時間」の文字が見えます。「RR-SR30」ではモノラル音質を長時間モードと呼んでいます。
日付検索中
検索方法が日付のみなので録音したものを後から探し出すのは大変かもしれません。
何日頃に何を録音したかは覚えておく必要がありそうです。
スペック
電池
電池持続時間(JEITA)※1 | 単4形パナソニックアルカリ乾電池 | 再生時(約) | ■内蔵スピーカー※2 |
標準モード:14時間、長時間モード16時間 | |||
*単4形パナソニックアルカリ乾電池2本使用時 | |||
■イヤホンまたはヘッドホン※3※4 | |||
標準モード:41時間、長時間モード47時間 | |||
*単4形パナソニックアルカリ乾電池2本使用時 | |||
録音時(約) | 標準モード:37時間、長時間モード44.5時間 | ||
*単4形パナソニックアルカリ乾電池2本使用時 | |||
*内蔵ステレオマイク※5 |
※1
電池持続時間は、使用条件によって短くなる場合があります。
※2
音量13、再生速度1倍速(100%)、当社試験法による測定です。
※3
イヤホンまたはヘッドホン(市販:推奨インピーダンス16Ω)の再生時間は目安です。
※4
音量10、再生速度1倍速(100%)、JEITA 規格による測定です。
※5
録音モニターなし。
参考リンク
ICレコーダー RR-SR30 詳細(スペック) | オーディオ | Panasonic
電池以外
録音時間 (最大)(約) | 標準モード:約90時間、長時間モード:約180時間 *最大録音時間は、それぞれの1つのモードだけで使い切ったときの時間です。また、1ファイルごとに各モードを切り替えた場合、最大録音時間も変わります。 |
メモリー容量 | 8GB *内蔵メモリーの使用可能領域は表示容量より少なくなります。 |
最大ファイル数 | 最大5000件(1日の最大は999件) |
録音周波数特性(JEITA) | ■標準 100Hz~19,000Hz ■長時間 100Hz~15,000Hz |
スピーカー | 28mm(16Ω)×2 |
実用最大出力(DC時)(JEITA) | 330mW |
インサイドホン出力端子(ミニジャック) | ステレオφ3.5mm推奨インピーダンス(16Ω) |
マイク入力端子(ミニジャック プラグインパワー対応) | φ3.5mm、2.25mV プラグインパワー対応 |
本体電源 | DC 3.0V(単4形乾電池×2個使用) |
本体寸法/最大外形寸法(JEITA)(約) (幅×高さ×奥行)(mm) | 109.6×69.2×17.0/109.9×70.5×23.6 |
質量(約) | 約106g/約85g(乾電池を含む/含まず) |
PCとのUSB接続 | 不可 |
SDカード | 不可 |
参考リンク
ICレコーダー RR-SR30 詳細(スペック) | オーディオ | Panasonic
表の最後の二行は私が付け足しました。
さて、この表で赤く色が付いている所が私が注目したポイントです。
今手元に、PanasonicのICレコーダーの商品カタログ(「このカタログの記載内容は2014年10月3日現在のものです」、と書いてあります。)があるのですが、それを見るとPanasonicの各ICレコーダーのスペックの比較が詳細に出来ます。このブログに写真を撮って貼り付けたかったのですが、カタログの字がとても小さい為、断念しました。
その商品カタログを見ると、「RR-SR30」が一番メモリー容量が大きいです。
「RR-SR30」はSDカードが入らないのですが、内蔵メモリーが大きいことで長い時間利用できます。
次に出力ですが、これも商品カタログを見るとスピーカークレードル付きのものを除くと、一番大きいので比較的大きな教室で何人かで聞くぐらいは十分に可能です。
最後に質量ですが、カセットテープレコーダーに比べるとかなり軽いです。とはいえ、ICレコーダーの中ではこれでも重い方です。
簡単な違いはこちらで確認できます。
まとめ
Panasonicはこの商品をご年配の方向けに開発したようです。
公式ホームページを見るとそのように書いてあります。
かなり割りきった機能となっているのも頷けます。
今までカセットテープレコーダーを使っていた方のICレコーダーデビューにはぴったりだと思います。
一点注意すべきなのは「RR-SR30」は(というかICレコーダー全般だと思われます)、録音した日付でデータに名前が付いているので、人によっては再生したい録音データを探し出す際に困るかなと感じます。
勿論、パソコンにUSB接続をして取り込むことができれば、録音しているデータの名前を変えることは出来るのでしょうが、ご年配の方がパソコンに接続してキーボードを叩いてデータの名前を録音日付から意味のある名前に変更、ということを行いたいと思っているとは思えません。
そういう観点で考えるとUSB接続機能が無いのは問題ないと思います。
カセットテープならカセットに任意の名前をボールペンで書けるので良いのですが、音質があまり良くありません。
カセットテープレコーダー | 「RR-SR30」 | |
管理 | テープ毎 | 日付毎 |
名前 | カセットにラベルを貼り付けて任意の名前を書ける |
日付+録音番号(自分で変更不可) ※録音番号は同じ録音日の中で何件目かを示すもの |
音質 | △ | ◯ |
両者の一長一短を踏まえた上で選ぶ必要がありますね。
ELECOM ステレオミニプラグケーブル 1m [フラストレーションフリーパッケージ(FFP)] DH-MM10/E
- 出版社/メーカー: エレコム
- 発売日: 2013/02/07
- メディア: エレクトロニクス
- クリック: 7回
- この商品を含むブログ (1件) を見る