H27年度春期基本情報技術者試験を受験してみて
概要
私、平成27年度春期基本情報技術者試験を受験しました。
独学でなんとか合格出来ましたので、使用した参考書と試験に向けて行った勉強法を紹介したいと思います。
まず、先に言っておかなければなりませんが、私はここ数年はやっていないとはいえ過去に数年間、java(プログラミング言語)、SQL(データベースを操作する言語)を独学で勉強してきました。
ですから、この試験のためにプログラミング言語、SQLの勉強は行っておりません。
なお、基本情報技術者試験ではプログラミング言語を幾つかの種類のうちから一つ選択しなければなりません。SQLも言語ですが、プログラミング言語の分野ではなく、データベースの分野で問われます。
私が使用したテキスト(記事投稿時点の最新のものに差し替えてあります)
①参考書
ニュースペックテキスト 基本情報技術者 平成27年度 (旧:イッキ! にわかる テキスト&問題演習・情報処理技術者試験)
- 作者: TAC情報処理講座
- 出版社/メーカー: TAC出版
- 発売日: 2014/12/24
- メディア: 単行本
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②過去問題集
ニュースペック過去問題集 基本情報技術者 平成27年春対策 (情報処理技術者試験)
- 作者: TAC情報処理講座
- 出版社/メーカー: TAC出版
- 発売日: 2014/12/24
- メディア: 単行本
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注意
- プログラミングをやったことがない方は上記の二冊の本だけでは合格はとても厳しいです。別途、プログラミング言語の本を買い、PCにコードを打ち込みながら勉強する必要があります。できればSQLの本も別途購入し、PCに打ち込みながら勉強するのが具体的に学べてわかりやすいと思います。プログラミングの本の中にはSQLについても触れている本が多いと思いますが、私はSQLはSQLで別途本を買うのが理想だと考えています。私が学んだプログラミングの本とSQLの本は古いので、紹介は控えます。
- どの本を選ぶにせよ、最近の本が良いです。ちなみに私は平成27年度春期の試験を受けるにあたって、①参考書は平成26年度版、②過去問題集は平成26年度秋期対策版を利用しました。プログラミングの本に関しては、7年から8年前に読んだjavaの本の知識のまま私の脳は止まっているのですが、この資格を受けるに当たり、初めて聞いたプログラミングの知識は在りませんでしたので、古い本でも問題は無いと思いますが、古い本は、当然古いosでの説明になり、現在のバージョンのosとは操作手順が異なります。sqlの本に関しても同様です。
これから上で示した①参考書と②過去問題集の特徴を書いていきたいと思います。ただし、今から書く特徴は私が利用した平成26年度版の①参考書、平成26年度秋期対策版の②過去問題集であり、最新の版とは異なることが在るかもしれません。
①参考書の特徴
- 潔く取捨選択している
- 長々と説明していないが、わかる→細切れの時間でも勉強しやすい
- アルゴリズムまで説明している
- 文章が平易
- 分厚い→その分重いので持ち運びには不向き
- 字が大きい→読みやすい
②過去問題集の特徴
- 「解くプロセス」が詳しく書かれている
- 問題編を取り外しできる→回答解説と見比べながら確認できる
勉強方法
午前対策
まず、①参考書を問題部分も含めて一周読みました。計算系の問題は読むだけでなく紙に書いて実際に計算しました。
すべて理解する必要はありません。
「①参考書の特徴」で、わかりやすいと言っておきながら、矛盾していますが、基本情報の勉強をするにあたって、様々な参考書を読みましたが、私の能力では、この本も含めて100%理解できる本に出会ったことがありません。この本が私にとってその中で一番分かりやすかったという事で紹介しています。
今でさえ書籍後半の「システム監査」等は理解できていません。^^;
とはいえ以下の部分は重点的に読んで、理解しました。
- 基礎理論(2進数、10進数、16進数等の進数表現等)
- ネットワーク(ipアドレス、macアドレス、ルーター、DNS等)
- データベース(正規化等)
- セキュリティ(公開鍵暗号、共通鍵暗号、SSL等)
- プロジェクトマネジメント(PERT、EVM等)
一周した後は、また一から繰り返すというより、本をパラパラめくって覚えていない部分や問題をピックアップして復習していきます。
これは午前や午後の過去問演習に進んでも並行して行いました。
頭にだいたい入ったと思ったら、②過去問題集の午前試験を二時間半の時間を測って全問やってみます。
ココで大事なのはどの程度出来るかです。
60点以上取れるのか、取れないのか。
②過去問題集の解説を読んでもわからない時があれば、①参考書に戻ります。
それでも理解できなければ、諦めます。
分かる部分が60点以上あればそれで良いと思います。
決して100点を目指しません。
独学なので、仕方ありません。
コンスタントに60点を超えられるように成れば、午後の過去問演習に進みます。
午後対策
午後対策の前に
この資格で一番大変なのは午後試験で60点以上取ることです。
午後試験は午前試験と違い、読解の側面が強いです。
以下のリンク先で午後の過去問題が閲覧できます。
午後対策のポイント
午後対策は「プログラミング」と「アルゴリズム」が一番重要なポイントになると思います。
平均して難易度が一番高いと私は感じているのがその理由です。
にもかかわらず、プログラミング(一つの言語を選択する)とアルゴリズムは必須問題であり、なおかつ両方合わせて100点満点中40点を占めます。
60点以上で合格なので全て落とすと、非常にまずいです。
以下それぞれの勉強について書きたいと思います。
プログラミング
私はプログラミングに関しては冒頭で述べた通りで、別途本を買って勉強することはありませんでした。
とはいえ②過去問題集の午後試験に出てくるほとんどのjavaの問題は解きました。
解いてみて、問題のテーマとなっている概念(私の場合は「スレッド」)について理解が不足していると感じたら、インターネットで調べました。
プログラミングを経験されたことがない方は、別途プログラミングの本を買って一から勉強する必要があります。
ネットの情報だけでプログラミングを習得したと仰られていた知人が居ますが、私には無理でした。
本で体系的に勉強した後、初めてネットで言わんとすることがわかりはじめました。
また、私はアルゴリズムよりもプログラミングに比重をおいた学習をしました。
勿論、アルゴリズムに関して端から諦めるのではなく①参考書のアルゴリズムに関する部分は勉強しました。
本番で万が一、簡単な問題がアルゴリズムに出てくるかもしれませんので。
アルゴリズム
私が一番苦手な分野です、、、、。
過去問を解いていても時間が全然足りない。
複雑で頭が痛くなる。
正答率も悪い。
といった有り様でほんとうに参りました。
①参考書でもアルゴリズムの解説はありますが、それを理解しても
過去問では惨敗でした。
本番では殆ど分からず、カンで回答した程です。
別途アルゴリズムの本で解き方を勉強すべきなのかもしれませんが
アルゴリズム以外で60点以上取れればよいと思い、アルゴリズムの本も買いませんでした。
具体的な午後演習
まずは、過去問の午後問題を時間を気にせず大問一問づつ区切って解いてみました。さすがに午後問題を一気に二時間半の時間を測って全て解いていく時間も自信も気力もなかったので^^;
そして、時間を掛ければ(過去問に書かれていた目標時間を超えていますが)少なくとも60点以上解けるようになるまで②過去問題集と①参考書の往復をしました。(100%は目指さない)
ここでも、午前対策と同様に、②過去問題集の解説でわからない部分は①参考書で確認し、それでも分からなければ、諦めます。
あくまで60点以上取れればよいので。
あとは②過去問題集に書かれている目標時間内に終わるように時間を短縮していくという流れです。
本番において解いていく順番も午後の演習を通して、確定させます。
私の場合は以下の順番で解くことを確定させました。
①前半の問題は得点を稼ぐつもりで丁寧に読み一問一問回答していく
↓
②後半のアルゴリズムは苦手分野なのでまずは飛ばし、
先にプログラミングを解く。ここで、時間が掛かっても良いので何とか点数を稼ぐ
↓
③時間が余れば、アルゴリズムの最初の部分だけでも解いてみる。
苦手なので、時間内にアルゴリズムを解き切った試しがないのです^^;)
二時間半の時間を測って過去問を解く作業は午後試験に関しては行っていません。本来はやった方が絶対良いです。
まとめ
試験場では、午後試験の途中まで順調に進みましたが、プログラミングの問題でよく分からなくなり、焦りました。焦りのせいで、プログラミングをじっくり考えず放棄し、アルゴリズムへ踏み込みましたが、過去問題集で惨敗しているアルゴリズムが本番で出来るはずもなく、時間を消費してしまいました。
その後、再び、プログラミングの問題にチャレンジし、何とか解きました。
プログラミングの問題を解き終わった後は、時間ギリギリで、解けなかったアルゴリズムをマークするので手一杯でした。
マークミスがないかどうかの点検は出来ず、結果発表まで不安が残りました。
結果は午前88.75点、午後は80.50点でした。やはり、アルゴリズムはほぼ全滅でした。