他社製無線LANルーターのイーサネットコンバータ機能を使ってnasneの無線化

概要

私の家は一階と二階をnasneのために有線LANケーブルで繋いでいたのですが、引き戸のレールで断線しかかったり、足元を這っているので引っ掛かって転けそうになったり、邪魔でしょうがありませんでした。(一度断線有り)

そこでイーサネットコンバータでnasneを無線化しようと思い立ち、色々調べてみたのですが、スピード重視で考え、敢えて中継器ではなくルーターの中継機能を利用する事にしました。その際一番無難なのは、一階に置いてあるルータと同一機種のRT-AC68UかRT-AC68Uの下位モデルのRT-AC1200HPのどちらかを二階に配置して、設定画面から配置したその機器をメディアブリッジモード(イーサネットコンバータ)にすることです。

速度的には劣るものの価格的に有利な下位機種のRT-AC1200HPにしようと思い、カートに入れたのですが、注文直前でやめることにしました。せっかく無線LANルーターイーサネットコンバータとして使うのに実はLAN側ポートの速度が100Mbpsなのです。これはちょっと。

そこで、ASUSのRT-AC68Uを買おうと思い、値段を見てビックリ。大分安くなりました。私が買った当時は15,000円〜というところでしたが今は約一万円という具合に値下がりしています。 

 しかし、RT-AC68Uには不満がありました。それは5GHz帯のチャンネルが少ないということです。

詳しくはASUSの比較ページを御覧ください。非常にわかりやすくまとめられています。

ASUS Wi-Fiルーターの全てが分かる | トップページ

RT-AC68Uが出た当時はIEEE802.11ac規格はドラフト段階でしたし、他社のルーターは軒並みac規格が繋がりにくいとのレビューがあり、この機種を選択しました。しかし、チャンネルが少ないところや、アイプロテクションを巡る不具合が長い間続き(←今は良くなっています)、季節は移り変わり、他社のac規格が実用を通り越し実測テストで好成績を収めているのを見て、いよいよ他社が羨ましくなってきていました。

そこで他社製も物色し始めてバッファローのWSR-2533DHPを見つけました。 

価格はRT-AC68Uよりも安く、それでいてアンテナは4×4で1733Mbps(RT-AC68Uは3×3の1300Mbps)に対応。実測のレビューを見ても速度が出ている。勿論チャンネルも揃っている。イーサネットコンバータの機能もある。

これはもうバッファローで決まりです。一つ不安だったのが他社製なのでRT-AC68Uと繋がるのか、ということ。

繋げる段階で大わらわ

RT-AC68Uをイーサネットコンバータ、WSR-2533DHPをAP(アクセスポイント)として試す

RT-AC68Uの設定画面上ではWSR-2533DHPが発する5GHz帯のSSIDが出てこないではありませんか(2.4Ghz帯は出てきます)。絶対に5Ghz帯で接続したい。ここでふと気づきました。WSR-2533DHPが5Ghz帯で使用していたチャンネルは1XX番と設定画面に書いてあります。そのチャンネルにはRT-AC68Uは対応していなかったのです。そこで見つからないという現象になってしまったというわけです。これはRT-AC68UとWSR-2533DHPを入れ替えるとうまくいきそうです。(勿論入れ替えなくてもWSR-2533DHP側の5Ghz帯のチャンネルをRT-AC68Uが対応しているものに固定してもうまくいくとは思います。試していませんが。)

RT-AC68UをAP、WSR-2533DHPをイーサネットコンバータとして試す

WPSでの接続で苦労し、初期化してやり直したりしましたが、成功しました。

WSR-2533DHPというよりも中継器というものの性質なのかもしれませんが、WSR-2533DHPが発する2.4Ghz帯と5GHz帯のSSIDはRT-AC68Uの5Ghz帯に接続した場合は共にRT-AC68Uの5Ghz帯のSSIDに自動で変更され、RT-AC68Uの2.4Ghz帯に接続した場合は共にRT-AC68Uの2.4Ghz帯のSSIDに自動で変更されます。 いずれにしても、WSR-2533DHPの2.5Ghz帯、5Ghz帯の電波を設定画面から停止すれば、WSR-2533DHPは中継器からイーサネットコンバータへと変わります。

中継器(WSR-2533DHP)が接続した周波数帯 中継器(WSR-2533DHP)のSSID
AP(RT-AC68U)の2.4Ghz帯 2.4Ghz帯のSSID AP(RT-AC68U)の2.4Ghz帯SSID
5Ghz帯のSSID
AP(RT-AC68U)の5Ghz帯 2.4Ghz帯のSSID AP(RT-AC68U)の5Ghz帯SSID
5Ghz帯のSSID

 

バッファローASUSの比較

設定画面

最初はバッファローの圧勝かと思ったのですが、実際はそんなことはありませんでした。まず、設定画面これはASUSの圧勝です。

特に、何がつながっているかをビジュアルに反映しているASUSの画面は非常にわかりやすい。一方、バッファローにはそういった画面はありません。是非バッファローには設定画面をビジュアルにみせるよう大幅刷新を期待します。後述する初心者に対する親切度は設定画面に絞るとASUSに分があります。

初心者に対する親切度

バッファローの良い点は引っ越し機能です。これは初心者には嬉しいのではないでしょうか。例えば私の場合、元々ASUS無線LANルーターを使っていたわけですが、そのSSIDやパスワードをボタンを押すだけで引き継ぐことができるのです。よって、端末側で新たなSSIDやパスワードを設定し直す必要がありません。簡単に言うと、打ち込みが不要。

しかしこの引越機能、ちょっと分かりにくく感じました。それは引き継いだSSIDとパスワードだけでなく、バッファローのデフォルトのSSIDとパスワードが併存して電波を発しているということでした。私のイメージでは、バッファローのデフォルトのSSID、パスワードをASUSの既存のSSID、パスワードに自動で変更するのかなと思っていました。しかし実際はそうではなく、引き継がれたSSID、パスワードがバッファローのデフォルトのSSID、パスワードに加えられる感じです。ここは引っ越しできたら自動でバッファローデフォルトのSSID、パスワードは削除してもうらうか、停止してもらうか、あるいはバッファローのデフォルトのSSID、パスワードは残る旨を説明書に書いてもらいたかったです。

はじめ見たときは、あれ?引っ越しさせたはずなのにバッファローSSID変わってないじゃんと思いましたから。

 大きさ

大きさですがWSR-2533DHPが非常に小さく、蟻の頭のようにアンテナが出ていないのでこんなので本当に繋がるのか心配でしたが、杞憂でした。二階にも電波はしっかり届いています。となると、ここはWSR-2533DHPの圧勝です。しかし、小ささを重視したからか、WSR-2533DHPは背面にUSB端子はありません。

まとめ

結果的には一階に置いていたルーターと同一機種のRT-AC68UまたはRT-AC68Uの下位機種のRT-AC1200HPのどちらかを二階に設置し、設定しておけば、チャンネルの違いを意識すること無く設定は完了し、30分未満で終了したでしょう。

しかし、トラブルが発生した御蔭でWSR-2533DHPをAPとして使った時と中継器として使った時の設定画面、RT-AC68UをAPとして使った時と中継器として使った時の設定画面を見比べることができました。

買う前にあれだけチャンネルチャンネル言っておきながら、なかなか気づけませんでした。今は無事にnasneを無線化出来、nasneの録画番組再生もリアルタイム再生も途切れること無く行えています。

 

nasne 1TBモデル (CUHJ-15004)

nasne 1TBモデル (CUHJ-15004)